■400年前の江戸時代から続く農耕儀礼…

もてなし役を務める 本芳彦儀さん:
「おくわさまにお手伝いいただきまして、ネギとサトイモ作らせていただきました。ネギは半分ほど野生動物に引っこ抜かれてしまいましたけれども、家族3人食べる分には十分収穫できました」

富山市細入地区でおよそ400年前の江戸時代から受け継がれる「おくわさま」。「とやまの年中行事百選」の一つにも選ばれていますが、高齢化などの理由から現在も続けているのは本芳さん宅だけとなっています。

長年「おくわさま」を続けていた父・彦弘さんもことし88歳。4年前から息子・彦儀さんがもてなし役を引き継ぎこの伝統を守っています。