江戸時代から続く『鍬』を神様に見立ててもてなす農耕儀礼『おくわさま』が、富山県富山市の山村で行われました。伝統を受け継ぐ農家は一軒だけですが、豊作を願って鍬をもてなしました。

もてなし役を務める 本芳彦儀さん:
「おくわさま。あけましておめでとうございます。昨年お願いしました通り、今年も家族3人でおくわさまをおもてなしできますこと、本当にそれだけでありがたいことだと思っております」

農業の仕事初めにあたる1月11日。富山市岩稲の本芳彦儀さんの家では、江戸時代から受け継がれる農耕儀礼「おくわさま」が行われました。

もてなし役を務める 本芳彦儀さん:
「毎年同じ料理でございますけど、足崩して楽にしてお召し上がりくださいませ」


農作業で実際に使っている田んぼの神様「みつ鍬」と、畑の神様「ひら鍬」に語りかけながら豪華な正月料理でおもてなしです。