見知らぬ番号から電話、夫が宿舎の自室で…
海外過労死で夫を亡くした 中江奈津子さん
2018年の5月、東京の自宅にいた私に、見知らぬ番号から電話がかかってきました。夫の会社の常務でした。大きい会社なので常務から私に電話がかかってくるのは、ただ事ではない。ラオスに単身赴任している夫に何かあったのか。間違いない。とっさに「けがならいいのに」と思ったのは、最悪の事態が頭をよぎったからです。
しかし、その朝、夫が宿舎の自室で亡くなっていたと告げられました。
警察と医師が調べたところ事件性はなく、病気によって亡くなったのだろうと言われました。夫は前日の電話で「頭が痛い」と言っていました。それまで頭痛を訴えたことはありませんでした。










