無いなら作ればいい…富大教授が始めた「ナリワイ起業講座」
10月に富山市で開かれたのは、新たに起業を目指す人たちのためのイベント「ナリワイプチマルシェ」。
佐藤さんの「絵本セラピー」の他にも、手作りのあみぐるみの販売や洗車サービスの実演などさまざまな「なりわい」が集まります。


介護士の大西一輝さん(31)は趣味の洗車を「なりわい」にすべく、出張型の洗車サービスを副業として始めます。
出張型洗車サービスで起業 大西一輝さん
「介護は体を使う仕事なので、歳を取ってくると難しいかなという気持ちがあって。何かやりたいことがあるけど、きっかけがほしいという人にとっては、いい講座だったかなと思う」

企画したのは、富山大学で社会学を教える中村真由美教授です。
富山大学経済学部 中村真由美教授
「富山にも探せば面白い仕事たくさんある。だが、うまくやれない場合には、無いなら作ればいいと思って『ナリワイ起業講座』を始めた」

中村教授がことし7月から県内で始めた「ナリワイ起業講座」
山形県鶴岡市発祥のこの取り組みは、過去の経験や自分の得意なことを掘り下げながら起業のテーマを設定し、具体的な事業計画を練り上げていきます。
全6回ある講座の最終回には『実演』をし、起業への第一歩を踏み出します。


中村教授
「ナリワイ起業とは月2~3万円くらい収益を求めるような、割とリスクフリーな起業。普通の起業というと、借金したりとかすごく怖いと思うが、そういうリスクもない。自分が好きなことで世の中に貢献できるような内容で起業する。すごく敷居が低い」

自分の好きなことを、ミニマムスタートで。借金はせず、目標収益は月3万円から。
リスクを抑えた“小さな起業”とあって、現在の仕事に行き詰まりを感じた中高年などを中心に、全国で広がりを見せているといいます。










