電車内で起きたトラブル対応の腕前などを競う大会が富山市内で開かれ、現役の車掌や駅員がしのぎを削りました。会場には、手作りのうちわや横断幕を持参する熱烈な応援団の姿もありました。

「きょうもあいの風とやま鉄道をご利用くださいましてありがとうございます」

大きな舞台に紙でつくられた鉄道車両。その真ん中に立っているのは車掌です。

富山市内で行われたあいの風とやま鉄道の「サービス技能競技会」。社員の接客技能と、サービスの向上を図るため毎年開催しているもので、ことしは車掌4人、駅員10人が参加しました。

会場には熱烈な応援団の姿もありました。

参加者の上司
「少しでも落ち着いて自分の実力を発揮していただけるように一生懸命書きました。優勝取ってもらいたいですね」

競うのは車掌、改札、そして切符の販売窓口である出札の3部門で、正確なアナウンスやトラブルへの対応が審査の対象です。

車掌部門では、乗客の犬がケージから顔を出して迷惑していると別の乗客からクレームがありました。

車掌 白水健一さん
「今お連れされているペットの犬の方なんですけどちょっとケースの方から出てきてしまっているので」

利用客
「レオは俺の家族なんです。ケージだと外が見えづらくて暗いと思うし少ししか開けないならいいですか?」

あいの風とやま鉄道によりますと、犬は有料手回り品にあたり、ほかの乗客に迷惑をかけるおそれがないといった条件をクリアすれば持ち込みが可能です。

車掌 白水健一さん「他のお客様が不快に思われる方もいらっしゃるので、なるべくケースから出ないようにしていただいてもよろしいでしょうか」

利用客「わかりました。ごめんなさい」

イヌの全身がケージに収まっていなければいけないという利用条件を丁寧に説明し、説得に成功しました。

あいの風とやま鉄道は「今後も快適に利用できるようにサービス向上に努めたい」としています。