7月5日以降6試合連続勝利がなく、J2残留争いの渦中にいるカターレ富山。それ以前にはクラブワーストとなる16試合連続未勝利も記録しました。好収益を「未来投資」に繋げたい理想と、目の前に迫る「J3降格」の現実。この大きな岐路に、チームはどう向き合うのか。核心に迫ります。(第3回/全3回)
※第1回 クラブ史上の最高収益でも「J3降格圏」左伴繁雄社長に聞く
※第2回「解任かまわない。ただクラブ応援は続けて」安達監督の覚悟
どんなに負けても変わらない絆
今季、ホーム戦最多の15試合連続未勝利となった日。試合後の重苦しい空気の中でも、カターレ富山のサポーターたちの結束は揺るぎません。駅前には毎回大勢のサポーターが集結。試合に負けても、ホーム戦後にはクラブ公認のサポーターの交流会「アフターマッチファンクション」が開催されます。
飲み物を片手に試合について語り合ったり、次の勝利へ向けて円陣を組んだりします。中にはフロントスタッフやアウェーサポーターも参加するなど、全国的に珍しい光景になっています。

直近の8月30日熊本戦後はクラブ側の事情で開催されませんでした。しかし、15戦連続勝ちなしとなった6月15日藤枝戦後にも約30人のサポーターやフロントスタッフ、スポンサーなどが駆け付けスタジアムのような熱気に包まれていました。
