年末年始の食卓に欠かせない「餅」ですが、12月の支出額は最も少ない7月と比べると22倍にまで跳ね上がります。これに伴い窒息事故のリスクも一年で最も高い時期を迎えます。事故を未然に防ぐには、餅を「小さく切り、食べる前に喉を潤しておく」という事前の準備が不可欠です。そして、万が一、喉に詰まった際には、躊躇なく背中を強く叩く「背部叩打法」をすぐに実行することが救命の予後を左右します。
(この記事は2024年12月31日に配信したものを再構成しています)

総務省の家計調査によりますと、2024年・2人以上世帯の12月の餅への平均支出額は939円に達します。これは最も消費が少ない7月と比較すると22倍にあたります。

日本の伝統的な食文化と深く結びついた餅は、この時期に集中して食べられるため、窒息事故のリスクも必然的に高まります。

特にお餅を噛み切る力や飲み込む力が弱くなっている高齢者や乳幼児がいるご家庭では、細心の注意が必要です。