今年も残すところ、あとわずか。家族や友人と集まる楽しい時期ですが、実は「一年の中でも血糖値や血圧が特に揺れやすい時期」だと専門医は警鐘を鳴らします。その最大の要因は、おせち料理に潜む大量の塩分・糖分。そして何より1個でご飯茶碗半分に相当し、血糖値を跳ね上げる「お餅」の存在です。数値を悪化させずに正月を楽しむには、「一品足すだけの対策」と食べる「順番」が大事だと専門医はいいます。

高田内科・糖尿病クリニック 高田裕之医師
「年末年始は特に糖尿病の方や脂質異常症の方にとって、数値が悪化しやすい時期。注意してほしいのは糖質。糖質は炭水化物に多く含まれていて、血糖値の上昇に関わる成分。糖質を摂り過ぎると血糖のコントロールが悪化し、さらに体の中で脂肪に変わることで中性脂肪が増え、肥満にもつながる。おせち料理の中でも、黒豆や伊達巻、栗きんとんなどの甘いものは、やはり意識して食べる必要がある」