緊急時の支援策「干害応急対策事業」を周知

県は、万が一通常の水源からの用水確保が困難になった場合に備え、県単独の支援事業である「干害応急対策事業」の周知も行っています 。

事業は、干ばつ発生時に用水を確保するため、揚水施設や送水管の設置、給水タンクの借り入れといった応急対策を支援するものです 。

土地改良区などの管理団体の負担を軽減し、迅速な対応を促すことで、農業経営の安定化を図ることを目的としています 。

事業の対象となるのは市町村や土地改良区、農業協同組合などです。

▼用水確保のための水路造成、揚水施設(井戸、揚水機等)、送水管の設置にかかる工事費

▼補水に必要な揚水機や付属部品の購入・借入費

▼給水車・タンク車の借入費やタンクの購入・借入費(オペレーター経費含む)

▼補助率は40%(中山間地域は50%)。

干害応急対策のイメージ 富山県
干害応急対策のイメージ 富山県
干害応急対策のイメージ 富山県

事業の活用には、連続干天日数が20日以上(果樹園は25日以上)などの条件を満たす必要がありますが 、富山県によると、現在すでに「30日間の総雨量が100mm以下」という要件を満たしている状況だということです 。

事業活用の相談は、最寄りの各農林振興センター指導課で受け付けています 。

富山地方気象台の1か月予報では、今後も高温・少雨が続く見通しとなっていて、県は引き続き情報収集に努めるとともに、農業関係者に対し、地域ぐるみでの節水への協力を強く呼びかけています。