降雨が少なく気温の高い日が続いているため、農業用ダムの貯水率が平年を大幅に下回る事態となったとして、富山県は30日、農業関係者に節水の呼びかけや渇水対策の周知を強化しています。このまま少雨が継続した場合、農業用水の取水制限や農作物への影響が懸念されるということです。

深刻な水不足、ダム貯水率は平年の6割程度

富山県農林水産部が所管する13のダム等では、7月24日(一部18日)時点で、刀利ダムなど5つのダムで貯水率が50%を下回りました 。これは平年の6割から9割程度の水準です 。

特に、刀利ダムの貯水率は34%(平年値52%) 、古洞ダムは32%(平年値50%) と厳しい状況になっています。このほか、臼中ダムが40%(平年値57%)、五位ダムが42%(平年値71%)、桑ノ院池が40%(平年値59%)といずれも平年を大きく下回っています 。

この事態を受け、刀利ダムでは7月17日から放流量の制限を開始し 、古洞ダムでも7月1日から節水を呼びかけるなど、ダムの水位が極端に低下しないよう対策が講じられています 。