言葉にならない程の悲しみと絶望」

裁判後、里帆さんは弁護士を通じてコメントを発表しました。
以下、コメント全文

本日、被告人質問が行われ、父が刑事裁判の法廷に立ちました。
この10年間、父によって人として女性として子どもとしての尊厳を踏みにじられ、その苦しみは今も続いています。
にもかかわらず、当時私が嫌がっておらず、傷つくこともなく、将来に影響を及ぼすこともないと思っていた、私に対して罪悪感はなかったなどという父の言葉に、深く傷つきました。
私にとって、父からの行為はあまりにおぞましいものであり、必死で耐えた時間でした。
幼い実の娘を性的な対象としてみておきながら、その非道を恥じることなく、かえって私を貶めようとする言動に、言葉にならない程の悲しみと絶望を感じます。
父が犯した罪にふさわしい、厳正な判決が下されることを切に願います。
この裁判が私と同じように声を出せずにいる被害者たちの希望の光となることを信じています。

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