プラスチック成形用金型の老舗、エスケー管財(旧三恵金型工業)は、今月8日までに富山地裁高岡支部から破産手続きの開始決定を受けたことが、東京商工リサーチの調べでわかりました。
東京商工リサーチ富山支店によりますと、エスケー管財は1966年(昭和41年)個人創業、1970年(昭和45年)法人化し、プラスチック成形用金型の設計と製作を主な業務としていました。
自動車部品向けの「ペン金型」などを手がけ、経験豊富な職人や設計者、高精度の加工ができるオペレーターを在籍させ、各種ものづくりコンテストで入賞するなどの実績、技術力が高い評価を得ていました。
また大手電装メーカー向けに受注基盤を整備し、ピーク時の1991年(平成3年)には売上高約11億5000万円を計上しました。
その後、取引先の生産基盤の海外移転や他社との競合から売上高はジリ貧で推移、近年は半導体不足による需要低迷が追い打ちをかけ、2023年9月期は売上高3億3868万円にまで低下、損益面でも6期連続で数千万円から億単位の最終赤字を強いられるなど債務超過に転落しました。
2024年には新規の営業開拓にも努めましたが、ひっぱくした資金運営も限界に達し7月31日で事業を停止、今回の措置になったとみられます。負債総額は7億7800万円が見込まれています。











