地元で能をできる事を本当に嬉しく思う…
能「巴」では、平家物語に登場する女性武者の強さと主君への一途な思いを描きます。木曽義仲に仕え、長刀を手に獅子奮起の働きを繰り広げますが、源平合戦で源義経の軍に追われ、琵琶湖畔で木曽義仲に落ち延びるよう命じられます。
主君である義仲との今生の別れに、後ろ髪を引かれる心境で木曽路を落ち延びていった巴御前…。
見せ場は、主君への忠誠心と愛情が表れる巴御前の霊…。出会った旅の僧との問答から一転、謡への展開です。自身よりも木曽義仲を弔うよう頼む巴御前。武者として生涯を全うすることができないわが身を嘆き、主君とあの世で再び会うことを願う女心と回向の念です。
能楽師 葛野りささん:「私が富山でシテを勤めるのは初めての事です。念願叶ってついに地元で能をできる事を本当に嬉しく思っています。精一杯勤めたいと思っております」

葛野さんがシテを演じる能「巴」は、今月23日に富山能楽堂で開催される富山県宝生会主催の「春季能楽大会」で披露されます。










