国内最高峰のハンドボールリーグ「リーグH」がついにこの週末で最終戦を迎える。今シーズン、本拠地・富山県氷見市で旋風を巻き起こしているのが富山ドリームスだ。参入3年目にしてチーム史上最多となる8勝を挙げ、飛躍を遂げたチームの傍らには、常に背番号46・庄司清志(30)の姿があった。
「忍者ハットリくん」のごとく宙を舞う『ムササビシュート』でファンを魅了し、下位に沈む苦しい時期も泥臭くゴールを積み上げ、リーグ通算400得点という金字塔を打ち立てた。しかし、絶頂期とも言える今、彼は今季限りでの現役引退という決断を下した。なぜ、彼は今ユニフォームを脱ぐのか。そして、氷見を愛し、氷見に愛された男が描く「セカンドストーリー」の全貌に迫る。
(第1話・総集編)/取材:島津有希)

「自分では能力が自分では高いと思っているので、ピョーンって飛んでスパーンって決めて、『ムササビシュート』って言われたりしているので」
庄司選手は、大阪府出身でゴールデンウルヴス福岡を経て3年前に富山ドリームスに入団した。加入当初からサイドプレーヤーとしてチームの主力として試合に出場してきた。

「忍者ハットリくん」に例えられる空中の格闘技師
庄司選手の持ち味は、右サイドから繰り出す高さのあるジャンプシュート。滞空時間が長く、まるでムササビのように空中に浮かびながらシュートを放つそのプレースタイルは、氷見が生んだ漫画「忍者ハットリくん」のようだ。

「ハットリくんのあの風呂敷をつけて飛んでいるところがムササビに似てるなと思うんですけど、実際、私のポジション(RW)を右利きの選手がする時にムササビシュートって言われたりしているので、ハットリくんに似てるって言われて嬉しいですね」
角度のない位置からシュートを決めるには高いジャンプ力と、空中で大きく体をそらせる高度なテクニックが求められる。庄司選手のジャンプ力はチーム1で、高さ150センチのボックスにも助走なしで飛び乗ることができるという。

チームが下位に沈む中ひたむきに打ち続け積み上げた400得点
今シーズンの庄司選手は、ここまで24試合に出場し、72得点を挙げリーグ通算400得点を達成した。一見すると華やかな数字に思えるが、その道のりは決して平坦ではなかった。
「下位のチームなので、20対40で負けたり20点しか取れなくて悔しかったこともあった。ただ、途中で投げ出さずに最後まで戦い抜いて積み上げてきた結果、400得点に繋がったと思っているので、私は本当にこの400得点、自分の中では誇らしいなと思ってます」











