液状化の被害を受けた住宅の復旧を支援する補助金2億1000万円を盛り込んだ総額38億円にのぼる高岡市の4月補正予算案が明らかになりました。

高岡市の4月補正予算案は、一般会計と特別会計を合わせておよそ38億4700万円で、市独自の被災地支援として液状化被害を受けた住宅の復旧に対する補助金2億1000万円が盛り込まれています。

現在の復旧支援は国と富山県、高岡市が120万円を限度に一部損壊以上の住宅について、工事費の5分の4を補助するものですが、木造住宅の建て替えや耐震改修する場合に限られています。

今回新設した事業では、床の張り替えなど耐震改修を伴わない工事や、非木造の住宅も対象となり、基礎部分の補強、沈下や家の傾きを直す工事費用のうち、30万円を限度に5分の4を補助します。

高岡市 角田市長:「面的な整備をやるためには時間がかかる。時間がかかる間も床が傾いたままのところに暮らしておられるのも、この高岡の特徴。全壊で住めない方と一部損壊で住めない方は、“住めない”という点で同じだというのが、私の思いであります」

このほか、同じ校区内で転居した一部損壊以上の被災世帯の引っ越し費用について、10万円を上限に支援する事業に4000万円、公共インフラや施設の復旧・修繕費に27億5500万円あまりを計上しています。

補正予算案は4月17日に開く高岡市の臨時議会で審議されます。