東京・赤坂の個室サウナ店で夫婦が死亡した火事で、火事が起きた際、店の全ての部屋の非常用ボタンがフロントにつながらない状況だった可能性があることがわかりました。

この火事は、おととい午後0時半ごろ、港区・赤坂の個室サウナ店で背もたれなどが焼け、室内で倒れていた川崎市の会社経営・松田政也さん(36)と妻でネイリストの陽子さん(37)が死亡したものです。

サウナ室内にはフロントにつながる非常用ボタンが設置されていましたが、警視庁が現場検証を行った結果、フロントにある非常用ボタンの受信盤の電源が切れていたことが捜査関係者への取材でわかりました。

警視庁は、出火当時も電源が切れていて、店の全ての部屋の非常用ボタンがフロントにつながらない状況だった可能性があるとみています。

また、港区の保健所によりますと、旅館業法では非常用ボタンは検査の対象ではなく、サウナ店が2022年7月に旅館業の許可を取得し、おととし4月に保健所の検査を受けた際も設備に問題はなかったということです。

警視庁はきょうも現場検証を行うなどして、当時の状況を調べています。