日本のマクドナルドクルーの中で「おもてなし日本一」になった女性が富山にいます。最初は接客が大の苦手でしたが、思わぬことをきっかけに接客のプロに。計13年で3店舗を渡り歩いて極めた「おもてなし」の極意とは?
七田さん:「いらっしゃいませ。こんにちは。ご来店ありがとうございます。」
常にお客さんの表情や様子に気を配るのは、日本マクドナルドのおもてなし日本一に輝いた七田菜採さんです。
来店したお客に何げなく声を掛けます。
七田さん:「下で食べたい?2階に行こうか?2階行く?エレベーターとか乗る?階段で行く?行ける?じゃあ、持って行くので、もう少々お待ちください。ありがとうございます。気を付けてね」

七田さんは、お客様一人一人、どのような行動をされているか、何が足りないのかな、このお客様は何を求めているのかな、お客様だったらどう思うかなというのは常に考えているといいます。

マクドナルドはこうした店舗の「顔」となる人材を「おもてなしリーダー」として全国各店に配置していて七田さんは、富山インター店の「おもてなしリーダー」として3年目。すっかり「看板娘」のような存在となっています。

この時、外の気温は3℃。店内環境にも気を配ります。
七田さん:「寒くなりましたけど、室内大丈夫ですか?気温は?」
客:「大丈夫」
七田さん:「ありがとうございます」
七田さん:「とりあえず、大丈夫だと思うので、また、もうちょっとしたら様子をみてあげてください」
クルー:「寒いよね」
七田さん:「ちょっと、きょう、冷えてきたから」
注文に悩んでいる客を見つけると。
七田さん:「ちょっと辛めも大丈夫ですか?」
客:「辛め大丈夫です」
七田さん:「じゃあぜひ。セットにされますか?スイートチリえびフィレオのセットをサラダですね。ドレッシング、ゴマか玉ねぎどちらが良いですか?ゴマドレッシングで」
客:「ここマクドナルドですよね?」
七田さん:「そうです!」
客:「高級レストラン(の接客)みたい」
七田さん:「嬉しい!ありがとうございます!」
対応してもらった客に話を聞くと。
客:「(おもてなし部門で全国1位になった方なんです)」「えっ!!やっぱり!すごい!また入りたいです。あの方がいるなら」
七田さんの接客力でリピーターがついているようです。
七田さんが接客で心が得ていることを教えてくれました。
七田さん「やっぱりお客様目線で動くこと、お客様はどんなところを見ているのだろう、お客様はどんな風にしてもらえたら嬉しいんだろうっていうのを考えていると、自然とここも見たら良いなとか。こっちも見てみようかなっていうのは、身についたと思います」