自分の口で何があったか話してほしい…

いま改めて父親に望むことは。

里帆さん:「なんで私じゃなきゃいけなかったんだろう。ずっと考えてしまって、何年も考えたけれど、結局答えを知っているのは父だけだから、何で実の娘にそういうことをしたのか教えてほしい。黙秘しているようなので、できたら自分の口で何があったか話して欲しい」

自分と同じように家庭内で性被害を受けた人を助けたいといいます。

里帆さん:「私が佳樹くんにやってもらったように、あなたは悪くないって何回もいってあげたい。そしたらそれがしみ込んでくるというか。まずは、あなた悪くないよって。みんなで一緒に、どうしたら性被害を受けた人が生きやすい社会というか、家庭内で受けた人が、家庭って帰れる場所なんで、もうその人たちに家はない。だから社会が家だなって思えるような、そういった場所を作るにはどうしたらいいか、これから起きないようにするにはどうしたらいいか、そういったことを一緒に考えていく」

将来について、佳樹さんが里帆さんに話していることがあるそうです。

夫・福山佳樹さん:「今度は私が苦しいことがあったら、一緒に背負っていってねって、私もまた彼女が苦しいことがあったら、一緒に背負うねって、これが家族だと思うので」

性暴力被害ワンストップ支援センターとやまでは、10代以下の被害に関する相談が増えています。2019年度は89件でしたが、2022年度は301件でした。

性暴力被害ワンストップ支援センターとやま
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