羽織一枚の女性…ゆっくり1時間、歩いて交番へ
この前日、1月29日の夜にも…。富山県立大学に通う大学院生の大橋司さん(23)は午後7時ごろ、帰宅途中に薄着のまま立っている高齢の女性を見つけました。

大学院生 大橋 司さん:「羽織一枚だけ着られていて、すごく寒そうな恰好をしてらっしゃいました」

雪も残る寒い冬の夜…。射水市の郊外です。女性はこんなことを言ったそうです。
大学院生 大橋司さん:「旦那さんを探してらっしゃる様子だったので…」
女性は “夫を探している” と言いました。いっしょに大学の守衛室に行ったものの、見当がつきません。
大学院生 大橋司さん:「交番のほうに連れて行って保護してもらうと考えて」
大橋さんは女性を交番に連れて行こうとします。気を付けたのは女性を支えながら暗がりで転ばないようにすることでした。

大学院生 大橋司さん:「ちょっと交番まで距離があるので、足痛くないですかとか、寒くないかとお声がけしながら、この道をまっすぐ行って交番までお連れしました」
ゆっくり歩くこと1時間、ようやく交番に到着。女性は70歳代、認知症を患っているようだったといいます。

大学院生 大橋司さん:「そのまま誰にも見つけられなかったらと考えると怖いですし、その方が助かったのならよかったと思います」
真冬の夜の「とっさの判断」。高齢の女性を助けた2人の男性に、射水警察署から感謝状が贈られました。

大学院生 大橋司さん:「僕が見つけて送り届けたことで、いまもちゃんと生活をされているなら、よかったと思います」

会社員 米澤さん:「目の前にあるので無視するのも自由ですし、意識するのも自由なので、なるべく意識するほうを心がけています」
