暖冬の影響で、この冬、富山で越冬した白鳥たちの北帰行が進んでいます。

23日の県内は上空の寒気や気圧の谷の影響で朝から雨または雪となっています。

最低気温は上市で氷点下0.1℃、富山市の八尾で1.1℃など3月中旬から下旬並みで冷え込みはやや緩みました。

毎朝、富山市内の白鳥の数を数えている澤江弘一さんによりますと、白鳥の北帰行は2月上旬から本格的に始まっていますが、ことしは例年よりも北に帰るペースが 早まっているということです。
けさも、白鳥が次々と飛びだっていきました。

澤江弘一さん:「お。撮ってください。もしかしたら帰る。こんな天気でも帰りますから。もうV字になってますから。すごく早いような気がします。気温とともに春一番が吹きましたから。その両方との兼ね合いがあるんじゃないかなという気がしますけど」

澤江さんによりますと今シーズンは1月下旬をピークに約1200羽の白鳥が確認されましたが、現在は300羽ほどになったということです。

暖冬の影響で日に日に減っていく白鳥たち。その姿をみる澤江さんは、少し寂しそうでした。