夏の記録的な猛暑が影響したのでしょうか。宮城県大崎市で、季節外れのサクラが開花しました。サクラを管理する関係者はこの時期に開花したのは初めて見たといいます。

6日朝、虹のアーチが浮かび上がった大崎市古川の化女沼です。

通常は4月に満開を迎え化女沼のサクラ。植えられているおよそ3000本のうち「ベニヨシノ」1本が季節外れの花を咲かせました。化女沼でサクラの植樹や環境美化活動などに取り組むボランティア団体の会長、佐々木哲朗さんが10月1日、草刈り作業の際に見つけました。

化女沼2000本桜の会 佐々木哲朗会長:
「今年初めて。この夏の異常気象のせいかわかならいが、私たちも驚いている」

佐々木さんによりますと、このサクラは旧鳴子町と交流を続けていたサッカーの王国、ブラジルのサンパウロFCの理事らが2013年10月に植えたもので、6日も20輪ほどが咲いていました。

化女沼2000本桜の会 佐々木哲朗会長:
「10年前にブラジルの方々と植えたときのことを鮮明に思い出した。ブラジルと言えば地球の裏側だが、サクラを通して、お互いの友情の絆が固く結ばれている感じ」

佐々木さんは「強風などで少しずつ花は散ってきているが静かに見守っていきたい」と話していました。