東日本大震災で被災した岩沼市で27日、震災後に生まれた小学生が初めて語り部に挑戦しました。

語り部をしたのは岩沼市の小学6年生・鈴木心彩(すずき・ここあ)さん(12)です。

鈴木さんは集まったおよそ180人とともに震災後に整備された「千年希望の丘」などを巡り、震災当時の状況や防災対策について語りました。

県によりますと岩沼市は震災で関連死を含め186人が犠牲になりました。

鈴木さんは市民グループ「いわぬま震災語り部の会」で、高齢化による担い手不足が課題になっていると知り8月に入会。27日、初めて語り部を務めました。

鈴木心彩さん:「表現の工夫とか少し難しかった。防災への意識を高めてもらえたらいいなと思っている。」

語り部を聞いた人:「すごくしっかり話していて感動した。」

鈴木さんは今後も語り部を続け災害への備えや命の大切さを訴えていきたいと話していました。