中国の海洋調査船が28日朝、鹿児島県奄美大島の西の日本の排他的経済水域内で、ワイヤーのようなものを無断で海中にのばしているのが見つかりました。

第十管区海上保安本部によりますと、28日午前6時15分ごろ、奄美大島の西およそ379キロの海域で、中国の海洋調査船「向陽紅22」が、船尾からワイヤーのようなものを海中にのばしているのを警戒中の巡視船が確認しました。

事前の同意がなかったため、巡視船が無線で中止を求め、28日午前9時45分ごろ、中国の調査船は排他的経済水域の外へ出たということです。

鹿児島近海の排他的経済水域内で、同意がない外国の調査船の活動が確認されたのは、台湾の海洋調査船が徳之島の西北西でワイヤーのようなものを海中にのばしていた今年8月4日以来です。