「解党的出直し」とは言っていますが、1年前と比べ、論戦に盛り上がりを欠いている総裁選。投票権を持つ、自民党員からも戸惑いの声が上がっています。
「解党的出直し」「#変われ自民党」掲げるも“独自色”薄まる
26日、名古屋で開かれた演説会。「解党的出直し」「#変われ自⺠党」を掲げる今回の総裁選について、自⺠党員に聞いてみると...

自民党員
「言ってることの本質が一緒だったりするので、『#変われ自⺠党』っていうそのキャッチフレーズにそぐうような、大きな変革をもたらしてくれる候補者が、どなたかがが見えにくい」
「党内融和を主張しているので(主張の違いが)曖昧になっている気がしていて」
訴えの“独自色”が薄まり、“論戦が低調”な印象。例えば、物価高対策をめぐっては...
茂木敏充 前自民党幹事長(24日)
「ガソリンの暫定税率、これはすぐに廃止します」
高市早苗 前経済安保担当大臣(24日)
「手取りを増やす取組み、しっかりやらせてください」
野党が掲げる政策と似通った部分も目立ちます。

小泉進次郎 農水大臣(2024年9月)
「自⺠党が真に変わるには、改革を圧倒的に加速できるリーダーを選ぶこと」
1年前の総裁選では「改革」を強く押し出していた小泉氏も、今回は党内融和に徹する姿勢。

小泉農水大臣(24日)
「違いを競い合って、どれだけ違うかをみなの目に集中させるのではなく、一致点を見いだしてみんなで力を合わせて」
メモを見ながら話す姿勢に、こんなツッコミも...
記者(24日)
「他の候補は、ほとんどペーパーを見ないで喋っている。しかし小泉さんは、何度もペーパーに目を通し、そんな慎重すぎてどうするんですか」

小泉 農水大臣
「責任ある立場の者は、適切な慎重さは兼ね備えるべきだと」
持ち前の“発信力”に陰りも見える中、思わぬトラブルも...