プログラム受講者の再犯率は…

法務省は、保護観察対象となった男性の性犯罪の仮釈放者と保護観察付執行猶予者1198人を調査しました。
調査では、保護観察開始後に、再犯防止のプログラムを受講した人(901人)と受講しなかった人(297人)の2014年から2018年まで4年間の再犯率を追跡。
その結果、受講者の再犯率は15.1%、一方、非受講者は26.2%とプログラム受講者は非受講者に比べ再犯率が低くなり、プログラムによる一定の効果がうかがえます。それでも受講者の15%は再犯に及んでいるのが現状です。

6月19日には、子どもを性被害から守る「日本版DBS」制度の創設を盛り込んだ法律が成立しました。※DBS=Disclosure and Barring Service(前歴開示および前歴者就業制限機構)
この法律で、学校や保育所など子どもと接する仕事に就く人の性犯罪歴を確認するよう義務づけられました。

ただ、性加害者の認知の偏りをなくすものではありません。増加する子どもへの性犯罪。公的機関を中心に対策が進む中、山積した課題にどう対処するか、さらなる検討が急がれます。