
自宅は床上40センチまで浸水し、赤芝さんはヘリコプターで救助されます。
決壊場所近くにあった交流センターは壊滅状態に。
宮澤秀幸さん:
「こんなに破壊されていたとは思わなかったですね」
あじさいはすべて流されていました。
2日後、自宅に戻った赤芝さん。
泥だらけの庭で見つけたのが、流されずに残った1株のあじさいでした。
赤芝道子さん:
「ほっとしましたよ~元気でいてくれたと思ったね。うれしかったです」
「(あじさいの背丈は)このぐらい(20センチぐらい)だったんだよ。泥来た時によく流されなかったね」

挿し木をした苗も流されずに残り、2度の奇跡が重なった、奇跡の「奇跡のあじさい」として再び育て始めたのです。
被災から1年、2年と、復興への歩みを進める長沼地区。
災害で心を痛めていた赤芝さんも、休止していた太鼓チームの復活などに向け活動を始めます。
うれしい日も、悲しい日も、毎日世話をしながら、あじさいと共に歩んできました。

赤芝道子さん:
「あじさいに助けられてきたから、一緒に生きてきたから、本当にあじさいへの思いがあるからね」
「元気貰えるんですよ本当に。毎日見るの楽しみですね」