JA担当者・横田さん:
「これをいったん別のところでまたさらに細かくする解繊(かいせん)作業っていうのを行いまして、そのあと培地の中へ混ぜ込むっていう流れです」

エノキタケは容器に入った「培地」と呼ばれる土台から作られます。


原料はコーンコブと呼ばれる、とうもろこしの芯を砕いたもので、中国やタイ、インドネシアからの輸入に頼っています。

円安の影響も受け価格が高騰しているコーンコブ。

その代わりとして着目したのがソルガムです。

JA担当者・横田さん:
「畑でソルガムを栽培しまして、それを収穫してキノコの培地に混ぜてキノコの栽培をして、そのあと出てくる使用済み培地をまた畑の方に還元して、そこでまたソルガムを作るといった循環型農業ですね」

工場でさらに細かくしたソルガムを混ぜた培地を使い、JA中野市では2022年から、エノキタケの試験栽培を行っています。


宮入キャスター:
「どのくらいソルガムを混ぜてあるんですか?」
JA担当者・横田さん:
「コーンコブの10%ぐらいです」

2022年の試験栽培では、ソルガムを混ぜた培地でも、従来の栽培と遜色ないエノキタケができました。

JA担当者・横田さん:
「目標としてはコーンコブの半分、50%を目標に試験栽培を進めております」


エノキタケ農家・浅沼さん:
「決して全量じゃなくてもコーンコブの代わりになるものがあれば、それはそれで一つの良いことかなと。輸入に頼っているというのは怖い面がありますから」
「あとはソルガムをどのように栽培供給していくか」

今年は中野市と飯山市の5ヘクタールの畑でソルガムを栽培していて、2022年の2倍の収穫量を予定しています。

JA担当者・横田さん:
「使用済み培地を入れた畑で十分育つ作物なので非常に将来性はあるかなと思います」