住澤祐樹(すみざわゆうき)さん43歳。


■住澤祐樹さん
「うちのとうもろこしは何と言っても糖度が圧倒的に高いっていうのが売りで。だいたい18度から20度。桃とかそういったものと、甘さは同じですね」

作っているのは、「プレミアム味来(みらい)」という、トウモロコシ。

長野市と千曲市の4か所、合わせて2.5ヘクタールの畑で生産しています。

慣れた手つきで収穫をする住澤さんは、実は元リュージュの選手。

現役時代は世界選手権に出場するなど、日の丸を背負って戦いました。


■住澤祐樹さん
「やっぱり不安はありましたね。要は普通の生活をしていない、自分のやりたいことをやっていて。若いうちから出世していく仲間がいたり、結婚とかね。思い描いていた以外のところで幸せとか、そういったものを築いていく仲間たちを見ると、あれ?このままでいいのかな?とか」

目標だったオリンピックへの出場は叶わず、13年前に30歳で現役を引退。


当時、所属していた企業に就職しますが、4年前に声をかけられて転職した会社で農業の分野を任されました。

■住澤祐樹さん
「実際にこの分野に入ってきてみると社会的にも言われている、遊休農地の増加だったりとか、担い手不足だったりを、本当に目の当たりにしてみる中で、僕らがこういった形で取り組んでいくことが、周りの地域の人たちに、ありがたいと言ってもらえるっていうところは、ひとつ価値としても魅力としても僕は感じていますね」

農業が抱える問題と、可能性を感じた住澤さんはこの春独立し、自分で農場の経営を始めました。