「バス会社が許せない」母が語る深い悲しみ
小学校からキーパーとして活躍し、高校でもサッカー部でみんなを守っていた寛さん。2002年のワールドカップでは家族そろって大分まで観戦に行った。高校3年生の体育祭では、サッカー部の仲間と浴衣を着て民謡を踊った。

「2016年1月11日に成人式を迎えました。これは成人式に行く日の朝、友達とたくさんで撮った写真です。わずかこの4日後に19歳で事故に遭って、この世を去ってしまいました。3月14日が誕生日なので、20歳の誕生日を迎えることができませんでした」
由起子さんの声には、深い悲しみと怒りが滲んでいた。
「私は今でもやっぱり息子の命を奪ったバス会社が許せない気持ちと、二度とあんなことが起こったり、皆さんに起こったりしてはならないという思いで、ここにいます」













