「子どもたちの死を無駄にしたくない」──遺族会の結成と活動
再び田原さんにマイクが戻された。告別式で語った言葉を紹介しながら、遺族としての決意を語った。
「本当は子どもを返して欲しいという気持ち、本当にそうでした。ただそれがかなわないので、せめて子どもたちの死を無駄にしたくない。二度とあんな悲惨な事故が起こらない社会にできればと、告別式で決意しました」

事故発生の翌月、2016年2月10日、わずか1か月足らずで遺族会「1.15サクラソウの会」を結成した。
「被害者の子供たちの悔しさははかり知れません。私達残された遺族・家族は、何年経ってもあの日のことは忘れていません。10年経っても鮮明に覚えています。そんな中でも、遺族として、また親としてできることはないのかと考えて、これが遺族会の取り組みに繋がりました」












