大学生など15人が死亡した軽井沢町のスキーツアーバス転落事故から来年の1月で10年となります。地元の高校で開かれた7日の講演会で、遺族が高校生に交通安全や命の大切さを伝えました。


田原義則さん:「子どもたちの悔しさははかり知れません。私たち家族は何年たってもあの日のことを忘れていません」

軽井沢高校で開かれた講演会。


当時大学生だった次男の寛(かん)さんを事故で亡くし、遺族会の会長を務める田原義則さんなど、3人の遺族が登壇しました。


事故は2016年1月15日の未明に発生しました。軽井沢町の国道でスキーツアーバスが道路脇の崖下に転落。大学生と乗員合わせて15人が死亡し、26人が重軽傷を負いました。事故の後、大型バスに不慣れな運転手に運転をさせていたことなどが判明し、運行会社のずさんな管理体制が明らかになりました。