台風22号について、気象庁は「経験したことのないような暴風・高波のおそれがある」として、大島以外の伊豆諸島全域に特別警報を発表し、最大級の警戒を呼びかけています。

伊豆諸島に接近中の非常に強い台風22号。勢力を保ったまま伊豆諸島南部に直撃するおそれがあります。

そして8日夕方、台風23号も発生。週末にかけ、九州に接近するおそれがあります。

まず、最大級の警戒が必要なのは伊豆諸島に接近中の台風22号。最大瞬間風速は9日、最大で70メートルと予想されていて、気象庁は大島以外の伊豆諸島全域に暴風と高波の特別警報を発表しました。

八丈町では午前中から住民が対策に追われていました。宿泊施設も備えたダイビングショップ、1階も2階も窓に板を打ちつけます。

シーダイブ 鈴木壯一朗 代表
「(Q.これを使うのは)2回目。今回かなりやばいので、やっておかないとと思って」

備えるのは建物への被害だけではありません。こちらは島にあるスーパーです。多くの客が買い出しにきていましたが…

「ここがガラガラ。こっちもなくなっちゃって何もない」
「みんな午前中のうちにどんどん買って、午後に来るとバナナもない」

船が月曜から欠航していて仕入れができず品薄状態。特に、うどんなど簡単な調理で済む食料品の需要が高いといいます。

台風の接近と共に高くなる波。最大瞬間風速70メートルが予想される風に、漁師も警戒しています。

漁師
「これ(漁船)ないと飯食っていかれないから。10年か20年に1回くらいじゃない、こんなの」

八丈町は、過去にも台風による大きな被害を受けています。50年前に島を直撃した台風13号。最大瞬間風速は67.8メートルでした。

これはその翌日の映像。屋根が飛ばされているのはホテル。多くの住宅も被害を受け、道路には瓦礫などが散乱、その中を住民が慎重に歩いていました。

気象庁は、台風22号について「経験したことのないような暴風・高波のおそれがある」としています。

8日夜、ホテルに子ども4人を連れた母親が訪れました。八丈島の住民ですが、避難してきたといいます。

「家が木造で古い賃貸なので心細い。夫も上京中なので、子どもと私だけじゃ不安だったので避難を」

伊豆諸島では、9日未明から昼前にかけて線状降水帯が発生するおそれがあり、災害の危険度が急激に高まる可能性があり厳重な警戒が必要です。