森友学園をめぐって改ざんされた財務省の決裁文書。関与を苦に自殺した職員の遺族に4回目の開示です。

近畿財務局の元職員・赤木俊夫さん(当時54)は森友学園への国有地売却に関する決裁文書改ざんを命じられたことを苦に自殺しました。

妻の雅子さんは、財務省側が検察に任意で提出したとされる文書の開示を求め提訴。大阪高裁が国に文書の開示を命じたため、これまでにおよそ2万9000ページが開示されていました。

代理人の弁護士らによりますと、4回目の開示となる8日、近畿財務局に保管されていた文書のほか、俊夫さんが送受信したメールの電子データ、およそ2万5000ページ分が新たに開示されました。

赤木俊夫さんの妻 雅子さん
「『今後はこういうことのないように』と言われることが、私には『夫のことはもう終わったことでしょ』と言っているようにしか聞こえず、それがすごく辛くて」

加藤財務大臣は、新政権になっても「遺族に対して約束をしたことなので開示は続けるべき」としています。