小布施町特産の栗が収穫の最終盤を迎え、農家からは豊作の声も聞かれます。8日は子どもたちが、給食で栗ご飯を味わいました。


小布施町の農家・小林修さんは70アールの畑で6種類の栗を育てていて、収穫は最終盤を迎えています。


小林修さん:「量的にも例年の倍近くとれてますし。ドストレートに調理していただいて。その風味を味わってもらいたいなと思っています」

農家から豊作の声が聞かれる中、きょう(8日)は…小布施中学校では、年に一度の栗ご飯給食。


町の特産を味わってほしいと、町内の小中学校、それに、幼稚園と保育園で栗ご飯や栗おこわが出されました。

給食などに使われた栗は、およそ60キロ。数にして1900個ほどで、前の日にすべて手作業で皮をむいたものです。


20年近く行われている給食用の皮むきボランティア。7日は、40人余りが参加しました。

包丁と皮むき器を巧みに使いこなす二刀流や、鬼皮と渋皮を分担してむくチームプレーなどさすがは栗の町・小布施町民!

ボランティア:「みんなで話しながらやるのがとても楽しいです」

ベテランの女性に皮むきのコツを聞くと。

「おしりからむくと滑らない。ここへ包丁入れてやるとむきやすいからって教わった。おいしく食べてもらえばいいよね」

一方で初めて参加したという男性は。

初参加のボランティア:「思ったよりもできるびっくりしました。リンゴむくのと一緒ですから。きっとうちの孫もね、小学生と中学生がいるので喜んで食べてくれると思います」

およそ3時間かけて60キロの栗、すべての皮むきを終えました。

ボランティア:「学校の栗ご飯は違う。おいしいと聞くのできっと皆さんが頑張ってくれてるからなのかもしれないですね」

全校生徒:「いただきます」

全校がそろって、ランチルームで食べる栗ご飯。てんこ盛りの生徒に、2杯食べる生徒も。


男子生徒:「めっちゃうまいです。甘い甘い」
女子生徒:「甘くて香ばしいです」

生徒たちの笑顔に囲まれ、ボランティアも一緒に味わいました。



ボランティア:「子どもたち楽しみにしてるんだなって、よかった、むいて」

ボランティア:「大人になったときに、こういうことを思い出してくれるといいなと思いました」

給食を通じて、地域の特産が受け継がれます。