気象庁は、非常に強い台風22号に伴い、伊豆諸島に発表した特別警報について記者会見を行い、「暴風域に入るまであまり猶予がない。ただちに避難の判断をしてほしい」として最大級の警戒を呼びかけました。

さらに今後、対象地域を大島を除く伊豆諸島全域(利島村、新島村、神津島村、三宅村、御蔵島村)に拡大する可能性があるということです。

気象庁によりますと、非常に強い台風22号は、あす明け方から朝にかけて、勢力を保ったまま伊豆諸島に最も接近する見込みです。

伊豆諸島の最大瞬間風速は▼きょうは45メートル、▼あすは70メートルと予想されています。

立原秀一予報課長は「一部の家屋が倒壊するような猛烈な風が吹く予想だ。暴風が吹き始める前に頑丈な建物に避難したうえで、窓からは離れて過ごしてほしい」としています。

また、あす午後6時までの24時間予想される雨量は、多いところで300ミリとなっていて、1時間に80ミリの猛烈な雨が降るところがある見込みです。

さらに、あす未明から昼前にかけて線状降水帯が発生するおそれがあり、局所的にさらに雨量が増えるおそれもあるということです。

気象庁は、「まだ避難できていない人はただちに避難の判断をしてほしい。暗い時間帯になっているので、避難の際には周囲の状況を十分に確認してほしい」としています。