しかし、キャプテンという立場からも五味さんが志すのは支えるだけの存在からの脱却です。


選手に対して次の練習メニューの説明をしたり。マネージャー同士でも仕事を割り振りしたり。

五味さん自身が道具磨きをしていても常に目を皿のようにしてグラウンド内に気を配ります。

諏訪清陵高校野球部 五味遥花主将:「好かれるためにやっているわけではないのでキャプテンという立場もあるので、人を動かすことが大事だと意識してやるようになりました」


諏訪清陵高校野球部 守屋光浩監督:「最初はぎこちない所があったと思いますがある意味男社会の野球界で新しい風を吹き込んでくれたと思っています」

「きょう背番号を配るので思いを背負って頑張っていこう」

初戦が5日後に迫ったこの日、練習が終わると守屋監督がベンチ入りメンバーを発表。

この夏、選手たちが背負って戦い続ける背番号は、五味さんから手渡されました。


諏訪清陵高校野球部 五味遥花主将:「夏大会というのもあって思いが重いので、みんなが前を向いて同じ方向を向いて頑張れるようにと思いつつ渡しました」

いよいよ諏訪清陵高校の夏が始まります。

夏の高校野球・長野大会は、5日に松本市で開幕し、諏訪清陵高校は7日、県営上田野球場で野沢北高校と対戦します。