長野県野沢温泉村で180年以上続く伝統の道祖神祭り。
少子化などの影響で祭りの習わしも時代とともに変化していますが、今年も村の人たちの固い絆が受け継がれました。
野沢温泉村で、15日の夜行われた伝統の道祖神祭り。
国の重要無形民俗文化財に指定され、五穀豊穣や無病息災などを願います。
厄年の男性たちが、火を付けようとする村の人から社殿を守る祭りです。
祭り本番を前にした15日午前11時すぎ。
雪が舞う野沢温泉村豊郷(とよさと)では、社殿づくりが進められていました。
高さおよそ20メートル。
木と縄で骨組みを作り、釘を一切使いません。
作業しているのは、数え年で25歳と42歳の厄年の男性たち。
祭りの主役です。
25歳で結成された16人のグループの幹事を務めるのは、望月哲平(もちづき・てっぺい)さんです。
弐喜舞会(しきぶかい)の幹事・望月哲平さん:
「やっぱりかっこいい。ボロボロになった人を見て傷だらけの人を見て、傷だらけになってみんなに良かったぞって俺も言われたいなって」
その名は弐喜舞会。
メンバーが、2000年から2001年生まれということから、弐千円札の肖像となっていた紫式部などが名前の由来になっています。
風友会道祖神委員長 笹岡俊介(ささおか・しゅんすけ)さん:
「多くの皆様によって支えられてここまで来られた我々の社殿です」
「きょうは大いに楽しみましょう」
そして、42歳で構成する、風友会の道祖神委員長を務める笹岡俊介さん。
少子化で、祭りの参加者が年々減ってはいるものの、仲間との絆を再確認する大切な祭りだと話します。
社殿づくりが終わると鏡開きをして出陣式です。
「いただきまーす」
「おかわりー。」
弐喜舞会のメンバー:
「小さいころからみてきた祭りで、いよいよ自分たちの代になったということで、火の攻防はドキドキですけど、みんなで楽しくやりたいと思います」
弐喜舞会メンバーの同級生の女性:
「頑張ってほしいですね。期待しています」
弐喜舞会メンバーの同級生の女性:
「きっとかっこいい姿を見せてくれると思います」