県はクマによる人身被害があった長野地域と目撃件数が増えている北アルプス地域に、クマの出没注意報を出しました。

長野市戸隠では27日、農作業中の女性がクマに襲われけがをしました。

また、大町市などでは里地での目撃件数が、20日までの1週間に15件と急増し、県は長野地域と北アルプス地域にクマの出没注意報を出しました。


期間は9月29日から11月14日までです。

一方、県はクマのえさとなるドングリの状況を公表しました。

今年は160地点で調査し、種類別では栄養価の高いブナの実が大凶作から凶作、ミズナラやコナラは北部で不作としています。


特に北部では種類を問わず、着果の状況が良くないため、この秋から冬にかけてクマがエサを求めて人里に出没するリスクが高まっているとしています。


また、中南部でも、一定の数のクマがすでに出没しているため引き続き注意が必要です。


県によりますと、今年4月から先月にかけてのクマの人里での目撃件数はおよそ690件に上っています。