北アルプスの奥穂高岳から下山していた台湾国籍の男性が29日、胸の苦しさを訴えて、ヘリコプターで救助されました。

救助されたのは、台湾国籍の24歳の無職の男性です。

松本警察署によりますと、男性は、29日の午前、奥穂高岳から下山中に、胸の苦しさを訴え、午前11時半ごろ、標高およそ2300メートルの涸沢にある長野県警の山岳遭難救助隊の基地を訪れ、救助を求めたものです。

男性は、午後1時半前に、長野県警のヘリコプターで救助され、松本市内の病院に搬送されました。

男性は、男性2人、女性4人の6人パーティで、24日に安曇野市の中房登山口から入山し、燕岳や西岳、槍ヶ岳の山荘に泊まった後、27日と28日は奥穂高岳の山荘に泊まり、29日は、上高地に向け下山する途中でした。

男性は、午前7時ごろに下山を始める時点で、すでに胸の苦しさを訴えていたということで、病院に搬送される際には、手足のしびれも訴えていたということです。

一緒に行動していた仲間の国籍や、男性の持病の有無などについてはわかっていません。