2025年3月に起きた熊本市電の追突事故をめぐり、追突した運転士が速度確認検定を受けていなかったことが明らかになりました。

熊本市交通局によりますと、追突した運転士は前方に車両がある時に速度を確認する検定を一度も受けていなかったということです。

検定は営業運行中に25の項目で実施されますが、市交通局は検定中に前方を走る車両がなかったため実施出来なかったとしています。

市交通局の取り決めでは、前方を走る車両との距離が100メートル以下になった場合、時速15キロ以下で運行すると定められていますが、この運転士は時速17キロで追突していました。

25日の定例記者会見で熊本市の大西一史市長は、未受験が事故にどう影響したか検証する考えを示しました。