Amazonや楽天など、生活に身近な存在となっているネットショッピング。

今年、肥後銀行などで構成される九州フィナンシャルグループがその業界に参入しました。巨大な市場に挑む狙いとは?

今年6月、熊本・鹿児島・宮崎の特産品を集めたネットショッピングサイト「よかもーる」がオープンしました。

運営するのは九州FG(フィナンシャルグループ)の子会社「九州みらいCreation」。そのため、ほとんどの社員が銀行員です。

九州みらいCreation 萩原大造 社長「EC(ネットショッピング)はド素人で始めた。地域と一緒に成長しながらやっていくビジネス」

肥後銀行から出向した津留将太郎さん(30)はこの日、新たな出品候補となっている老舗のミカン業者の元へと向かっていました。

津留さん「楽しみですね、どんな話が聞けるのか、実際に行って知ることばかりなので」

社長からミカンの試食を勧められると…津留さん思わず「甘い!」

このミカンを「よかもーる」の商品にするため交渉に入ります。

津留さん「私たちが住んでいる地域のお客様に地域のものを知ってもらうというのと、全国に発信していくという二軸で…」

およそ1時間後。商談は無事成立し、これから旬を迎える早生みかんを販売できることになりました。

上三柑橘 上妻親典 社長「熱いよね、一生懸命うちを盛り立ててくれそう」

津留さんたちはこうして日々、現場を飛び回っています。

--このあとは?
「宇土にトマト農家さんがあって、この後すぐ行こうと思います」
--忙しいですね
「いつもこんな感じです」

ネットショッピングに関しては、ほとんど経験がなかったという地方銀行のグループがなぜ業界に飛び込んだのでしょうか。