『ベランダにさっきまでなかった「たまご」落ちてるんだけど』

突然、スマホに届いた母からの写真付きメッセージ。「いきなり何を言っているんだ?」と思いつつ開いてみると、確かに、ベランダの溝にコロンと一つ「白い卵」が転がっていた。

続けて母からメッセージ。

『鳩の仕業?』

「卵」の写真を送ってきた母とのやりとり

自宅マンションのベランダには、毎朝ハトが飛んでくる。「クルックー」と聞こえたら母がすかさず網戸を開けて、お引き取り願っている。

母に詳しく聞くと、午前中に洗濯物を干した後、午後3時ごろに乾き具合を見ようとベランダを覗いたら発見したそうだ。

そういえば、けさもハトを一羽追い払ったばかりだったな…そんな“犯鳥”らしき姿を思い浮かべつつ、興味本位で「帰ったら見せて」と返信した。

「一通り眺めて、満足したらビニール袋に入れて捨てよう」

この時はまだ、そう思っていた。これは記者が「ハトの卵」を1つ処理するまでの10日間の記録である。

【目次】
1ページ)ニワトリより「小さい卵」…これ、捨てたらマズい!?
2ページ)市役所に聞いてみたら…
3ページ)調査、そして申請へ
4ページ) 増えるハトのアレ
5ページ) さらば、卵
6ページ) 卵・巣は「危険度マックス」
7ページ)【まとめ】ハトの卵を処理するまで

ニワトリより「小さい卵」…これ、捨てたらマズい!?

見つけた卵の大きさはピンポン玉程度だった。定規をあてると、直径4cm弱。試しに冷蔵庫にあったニワトリの卵を隣に置いてみると、落ちていた卵の方が一回り小さいことが分かる。

ベランダで見つけた卵(左) ニワトリの卵(右)

殻には少しひびが入っている。おもちゃなどではないようだ。ベランダをくまなく見渡しても鳥の巣は見当たらなかったので、この点は一安心。

しかしこれは実際、ハトの卵なのか?インターネットで調べてみると、色や大きさといった特徴は一致しているようだ。

卵の正体に納得すると同時に、やけに気になる検索結果が目に留まった。

『ハトの卵を勝手に捨てると法律違反になる』

えっ…もしかして、そのままポイっと捨てたらマズい?記者としても市民としても法を犯すわけにはいかないので、市役所に確認を取ってみた。