新型コロナウイルスの全数把握見直しについて、熊本県は、「当面、見送る」としました。
木村 敬 副知事
「一番は県民(感染者)の負担が増えるようなことがあってはならない。医療機関にとっても負担が増えるものであってはならない」

木村 敬(きむら たかし)副知事はこのように述べ、全数把握の見直しを当面、見送る理由を「国が示した方法では、多くの課題が生じるため」としました。

今回の見直しでは発生届の入力を、(1)65歳以上や(2)入院を要する者など、一定の条件の感染者に限定できる一方で、国は、感染者の総数や年代別総数の報告を求めています。

しかし、システム改修は間に合っておらず、FAXやメールでの報告が必要で、医療機関や保健所のさらなる負担増加に繋がりかねないとしました。
また、発生届がないと療養証明書が発行されず、任意保険を請求できないなど、感染者にも不利益が発生する点を問題視しています。
