
訓練も大詰め、試験コースでのテストです。太田さんも緊張しています。

太田陽平 巡査
「朝もすごく早く起きてしまったので、やっぱりどうしてもいつどおりにはいかない部分があるので、そこをどううまくやっていくか。完璧にできるようには練習してきたと思うので、がんばりたい」
太田さんの順番は最後でした。練習ではコーンを飛ばしてしまったスラロームもノーミスでクリア。順調に走行しているように見えます。

しかし、最後の狭路への進入でいったん後退が必要に…。時間を使ってしまいました。タイムはどうだったのでしょうか?

広島県警 技能指導官 阿部響 警部補
「4分19秒ですね。惜しかったというか、もうちょっと、ぐっと加速をできるところでしっかりしてもらったらクリアできたかな。当てたくないという気持ちがあるので、ただ、それはあくまで当てないのが一番。最後の狭路のところでも1回切り返ししましたね。あれもすごく良い判断です。あのままいったら当たるわけですから、しっかり冷静に1回下がって、切り返して、ああいうのが一番大事なところなんです」

太田陽平 巡査
「くやしいです」
阿部響 技能指導官
― いいところも?
「本当、そうですよ。今、6人見た中でハンドルさばき、一番です」

11日間に及ぶ訓練が終わりました。

最後の試験では目標タイムに届かなかった太田さんですが、自分の弱点と、なによりも事故なく走行するという「機動警ら官」として一番大切な心を学びました。

広島南警察署 機動警ら官 太田陽平 巡査
「これからはメンタル面もしっかり鍛えていって、スピードを出したとして、いつもどおりの安全な運転ができるように努力していきたいなと思っています」
冷静な判断ができるように…。太田さんは、「もっともっといい警察官になれるようにがんばりたい」と話していました。