7月30日(日)阪神-広島 甲子園球場

続く日曜の第3戦、カープのスタメンには、菊池涼介 が今月16日の巨人戦以来、2週間ぶりに名を連ねます。その菊池、初回の第1打席でさっそく鋭い当たりを放ちますが、阪神・近本の好プレーに阻まれます。

カープの先発は、前回登板でおよそ1か月ぶりの白星を挙げた 大瀬良大地 。立ち上がりから気合い十分の投球を見せます。2回にはフォアボールと自らの暴投でランナーを2塁に背負いますが、ノイジー、梅野を連続で三振に切ってとり、このピンチを凌ぎます。

しかし、続く3回、2本のヒットと盗塁で1アウト・3塁・2塁とされると内野ゴロの間に先制点を許します。

1点を追う試合展開で、野手陣が大瀬良を助けるべく奮起します。4回ウラの守備では佐藤輝明の大きな当たりを 秋山翔吾 がフェンス際でナイスキャッチ。

そして、迎えた6回、阪神の先発・伊藤将司の前にここまでヒット2本に抑えられていた打線でしたが、2アウトから打撃好調の1番・小園海斗 。ヒットで突破口を開くと、さらに小園はすきをついて2塁への盗塁を成功させます。

このチャンスで打席にはスタメンに復帰した2番・菊池がタイムリー。2アウトから足をからめた効果的な攻撃で同点に追いつきます。

しかし、その直後の6回ウラ、援護をもらった大瀬良でしたが、1アウト・1塁の場面で阪神のルーキー・森下に甘く入った初球のまっすぐをはじき返されると、高く上がった打球は浜風に押され、無情にもスタンドへ…。勝ち越しを許します。

その後もタイムリーを許した大瀬良は、6回を投げ、4失点。この回限りでマウンドを降ります。

食らいつきたいカープは終盤、粘りを見せます。8回、先頭打者の 中村奨成 が、自身の今シーズン初ヒットとなる内野安打と相手のエラーで2塁まで進むと、末包昇大 もヒットで続き、ノーアウト・3塁・1塁と絶好のチャンスを作ります。

ここで代打に指名されたのは、ベテラン・會澤翼 。期待に応えて、きっちりセンター前へ運び、2点差とします。

さらに1アウト・3塁・2塁とチャンスが続きます。しかし、2番・菊池、3番・秋山が阪神の継投策の前に凡退。あと一本が出ず、カープはそのまま阪神に逃げ切られました。

首位攻防戦となったこの3連戦で白星を挙げることはできませんでしたが、順位はトラの尻尾が目の前にぶら下がる2位。あす8月1日からの地元6連戦で仕切り直しを図ります。