
この日は、倒壊したハウスから奇跡的に残ったイチゴが寄贈された地元の中学から、校外学習の一環で生徒たちが牧場を訪れていました。

サゴタニ牧場 久保宏輔 副社長
「なかなかすごいでしょう。長さ80メートルがパタンと、ああ、倒れちゃった。もうここまでくると、悲しみがあまりない」
パソコンを使って生徒たちにハウス倒壊の日の様子や当時の心境、そして、再建に向けた取り組みを紹介しました。久保さんは、イチゴ農園にも案内して、廃材となった鉄パイプを見せながら子どもたちに自然の脅威を伝えました。

久保宏輔 副社長
「しっかり曲がっている。こんな感じに曲がります。一回、全部撤去して、土ももう一回、集めて、いったん保存しています。ここから今から建て直して、イチゴを作ります」
倒壊したハウスで使用した建材のうち、およそ4割が廃材となりました。
牧場で学んだ生徒の反応は…

校外学習に訪れた砂谷中学の生徒
― 感動したところは?
「自然の恩恵と厳しさ、どっちも両立しながら牧場をやっていくことです」
― 自分の街にこういった牧場があることについては?
「すごくいいことだし、ここがふるさとだから、大人になったらまた帰ってきたいと思います」

サゴタニ牧場 久保宏輔 副社長
「 “災害に負けない” っていうことは、決して “災害に勝つ” とは違って。自然に勝つということではなく、自然相手の仕事をしていると必ず、こういうことはあるものだと思っていますし。(災害が)起きても、もう1回やり直して、続けていく。そういう牧場にしていきたいなとは思っていて。それが、“災害に負けない” という言葉の意味、思いです」