5時間半の滞在で、披露したわずか7分の舞台―。

残念ながら本番の様子は、写真から想像するしかありません。

しかし、舞台を終えたメンバーはみんな、晴れ晴れした顔つきでした。団長が、ねぎらいの言葉を贈ります。

崎内俊宏 さん
「立派に広島神楽の誇りと自信を持って務めてくれて本当によかった。それぞれの神楽団に帰られたら、今度は次世代を担う中心になる人になっていただきたいというふうに思っております」

下岡さんもこの経験が今後に生きることを確信していました。

下岡佑也 さん
「何十年・何百年先にこの広島の神楽というものが残っていくように今後、取り組みたいなと思います、団員だけじゃなくて、みんなで盛り上げられるようがんばっていきたい」

【スタジオ】

青山高治 アナウンサー
「いろんな団から選ばれたオールスターメンバーが舞台の大きさや人数とか制限がある中で、舞ったという広島神楽の歴史の中でも伝説の一夜舞台だったのかなと思う」

吉宗五十鈴 さん
「私も県外からこっちに来ていますので、本当に秋になるといろんなところで神楽が舞われて、これってすごい文化・伝統だなと思いました。今回それぞれの団から集まられて、そこで皆さん経験と知識をお互いに交換したりして、すごい経験になったんじゃないかなと思います」

小林康秀 アナウンサー
「要人のいない3日前のリハーサルの様子の映像が手に入りました。本番は日本・アメリカ・オーストラリア・インド、いわゆる『QUAD』という4カ国の会談が長引いた関係で、本番実は岸田総理とバイデン大統領にご覧いただくことはできなかったんですね。とはいえ、メンバーの皆さんはですね、こんな風におっしゃっています」

― 下岡佑也 さんは、「(見てもらえなかったのは)残念ではあるが、こういう場所でできたこと自体がすごいこと。他団メンバーとの経験は貴重な財産。サミット後、自分の団の人には裏話もしている」と話しています。

― 崎内俊宏 団長は、「誰が見ても見なくても、やることは何も変わらず、一生懸命やってくれた。本番のあとはラーメンを食べて解散したので、正式な打ち上げは来週」と話していました。

― G7以外の招待国の首脳が鑑賞されたということですので、今後、思いがけないところから神楽目当ての観光が増えたりするかもしれません。