吉島通りに面した家に住む男性に話を聞きました。

吉島通り前に住む人
「ここの前がこんなにきれいになったのは、それこそ10年単位で久しぶりじゃないかと。タイヤのノイズも激減していますよ。本当、驚くぐらい。なんでもっと早くやってくれんのかなという思いはありますね」

ー やっぱり音は違う?
「全然、違う。振動も」

ー 振動?
「振動もありますよ。通りの奥にトラック会社やバス会社があって、昼夜を問わず走りますから。(工事は)とってつけたような。なんだよ、これ、いったい!と思うけどね」

市内で進むサミットに向けた工事…。

市によると、ほとんどが3月中に終わる見込みだということです。

広島市 G7広島サミット道路環境整備担当 犬山和久 さん
「サミットが終わった後は “工事をやらない” ではなくて、道路が傷んでいるところがあって、区役所などに要望があれば、担当が調査して、必要なときに予算をつけて整備をしていくようになると思う」

  ◇  ◇  ◇

小林康秀 キャスター
「住民にとって今はかなり振動は少なくなったのだと思うんですが、工事中には音もけっこう出ますし、実際に夜中に目が覚めてしまうこともあったようなんです。ただ、『各国の首脳たちが、被爆地・広島を訪れてもらうためには我慢します』とも話していらっしゃったんですよね」

コメンテーター 吉宗五十鈴 さん
「高度経済成長期につくられた道路が、だんだん傷んできていると感じる所もあるので、今後、一定の予算は道路の修繕には必要になってくるんじゃないかと思う。今回だけではなくて」

青山高治 キャスター
「今回、あくまで想定ルートしか分からない中でどこを工事するか、場所を選ぶだけでもたいへんなんだと思います。サミットが終わった後は、あの国の首脳がこの道を通りましたというので気持ちよく走れますよね。(サミットの)おかげできれいになっているので…」

小林康秀 キャスター
「『想定』というのは本当に難しいところがあるんだと思います。広島市内のほかにもサミット関連では、県内の主要な観光地や空港までのルートなどで整備が行われています。福山市の鞆町や、空港までの広島空港線の舗装を県が行っています」

「また、宮島では桟橋をきれいにしたり、島の中の道路の舗装を新しくする工事が進められています。まだ、どこを首脳たちが通るか分からない、正式日程はこれからという中で工事が行われています。サミットに向けた広島の準備、外に出たときにどういった状況なのか、注目してみてはいかがでしょうか」