令和のコメ騒動から1年、今年の広島県内産の新米の価格は去年の出始めの時よりさらに高くなりそうです。県内のJAが農家から新米を買い集める概算金の金額が分かりました。コシヒカリ1等米の場合、去年より5割あまり高くなっています。

JA全農ひろしま 塚本栄孝 米穀部長
「コシヒカリで申しますと1等で30kg1袋あたり1万3000円。アップ率で言うと53%ということになります。ここまで上がるのは私の中では記憶にございません」

概算金はJAが毎年秋に農家が収穫した新米を買い集めるための前払い金です。JA全農ひろしまでは7日、ことしの概算金を県内の各JAの組合長に示し了承を得ました。

JA全農ひろしま 塚本栄孝 米穀部長
「生産資材コストの高騰が続く中、しっかり作って頂きたいし、特に広島県については水稲作付面積が減少傾向にあると。来年、再来年も続けられるような態勢をJAグループとしてもとっていきたい」

では店頭の販売価格はどうなるのでしょうか?

JA全農ひろしま 塚本栄孝 米穀部長
「精米5kgあたりに直すと、税抜き4千円前後になるかなと」

去年の新米の出始めの時より500円程度高くなりそうです。広島県内では8月中旬ごろから新米の収穫が本格的に始まります。

概算金は去年も前の年より大幅にアップしていてコメ騒動前のおととしと比べると倍以上上がった計算です。農家はどう考えているのでしょうか。