ファンたち
「あきやまさ~ん」

秋山翔吾 選手
「(サイン会を)監督がやっているので来ました」

新井貴浩 監督
「おっしゃ~、さすがやね」

ファンの歓声が戻ってくるといわれる2023年。カープ2年目の目標は、スタジアムに来るファンへ常に「秋山翔吾」の姿を見せること…、「フルイニング出場」です。

広島カープ 秋山翔吾 選手
「まあ、いいじゃないですか。元気に、これくらいのヤツが試合に出続けるのは。若いヤツのチャンスをつぶすなという声も聞こえますけど、たぶん。休みながら試合に出ていく方が、コンディションは整うだろうと思いますけど、最後まで交代枠を使わないでおくためには、試合に出た以上は最後まで出ていくのが、選手の責任。ずっと出続けようとする選手がいてもいいんじゃないかと思っていて」

「7回で点差が開いて、そろそろ代えてほしい顔をするのは、ぼくはよくないと思っていて、出られる以上はずっと出ていくのが、野球選手、特に野手はそういう気持ちはあっていいんじゃないかなと思っているので。やったことある分だけ、もう1回やりたいなと思います。“フル出場” という選手と、“フルイニング出場” という選手が、聞こえはあんまり変わらないんですけど、さらっと流れちゃうと、文字にしても…。やっぱり代わらずに出たんだというのは、人に伝えるときに大事なことかな。勝手に目指してやります」

  ◇  ◇  ◇

― フルイニング出場のランキングですが、秋山選手は、金本知憲 さんに次ぐ歴代2位です。パ・リーグ1位の記録を西武時代にマーク。しかも途切れたのは、2020年にメジャーへ挑戦したから。シーズンの最多安打記録保持者というバッティングのイメージが強いかもしれませんが、ゴールデングラブ賞も6回。いかに3拍子そろっているかが、フルイニング出場の試合数に現れています。

― 新井監督も第1クールから精力的に動いている姿に、けがでいなくなるのが困るので、もう少しペースを落としてもいいと話したそうですが、ことしにかける意気込みが伝わるとも語っていました。